遭遇話

怪異では無い

今日は朝から収録なので、いつもの通りスタジオへ行った。

中に入りスタッフさんと、マネージャーさん達と打合せして、

アクターさん達とお話しましょってことで、移動を始めたら、

後ろから肩を掴まれた、何だ？と振り返ってみれば、太めで細目眼鏡の奴が、

「貴様見学の一般人だろ、スタジオの中入ってくんじゃねぇよ」と

今日は事務所さんが、養成所の子たちに仕事場を見せる日だったらしい。

関係者の旨を伝えたが、「嘘付いてまで中に入りたいのか！」と偉そう

相手にする必要も無いので、ブースに近づけば首を掴んで引っ張る。

転けそうになったけど持ち直し、さすがにね、やり過ぎだよね。

足払いして、倒して腕の関節固めてみた。

すると、今度は泣き言を言い出す「暴力に訴えるなんて卑怯だぞ警備を呼んでやる」と

で、警備さんとスタッフさんがやってきた。

私を見て「せんせナニやってんですか？」と、押えられている奴を見て、

「バイト貴様何やってんだ！」で、「この方バイト？」と聞くと、

「今日から入った雑用だよ、こいつ何かしたの？」と聞かれたので、

別に庇う必要も無いので「最初に肩を掴まれ、一般人云々言われたな」

スタッフさんが顔青くなりつつ

「今は嘘つき呼ばわりされて、首を掴まれて引っ張られて倒れそうになったよ」

スタッフさん青を通り越して白くなる

そして、顳かみに青筋、ﾋｸﾋｸしてたな

「んー、今日は気分乗らないから、俺帰るよ」と告げたが、

スタッフさんは帰してくれない、ヘコヘコと頭下げるので可哀想でなぁ。

仕方なしにやってきましたわ、帰り際そこの上の会社の方がいらっしゃって、

「迷惑かけましたね、飯行きましょうよ」と言われたが、遠慮して帰ってきましたわ。

結局最後まで、新人のボンクラは謝りに来なかったんで、上の会社のヒト達居る前で一言。

「一般常識欠けてるので次は無しで、事務所さんに関してどちらに付くか知らんけどな」

未だに謝罪がありませんからね、まぁそれだけですよ。

2016年1月19日

黄色いひつじ