ひつじ昔語り-視た
今回は記憶の中で多分最初に見た人魂の話を2点しましょう。
小学生低学年の頃、昨日の回で出てきた犬の散歩は私の日課でした。
大体19時頃に出てたと思います、当時は街灯が遥か先に一灯あるだけの田舎でしたから、
散歩には懐中電灯が常備で、昔のごついあれですね。
それを片手に、散歩紐なんて無かったから細めの鎖を持って、いつものコースを回ってた、
一周約4kmあったかな、近所の高校のジョギングコースだったからね。
家まで200mくらいになると、右手に件の墓所があります。
そんなときに、「ひゅーーーー、ひゅーーーーー」と墓所から鳴り響くので眼を向けると、
打ち上げ花火の様な、オレンジ掛かった光の珠が2つ上がった。
煙の様な長い尻尾を靡かせ、上がってる様をボケっと見ていたが、
次は?と思ったけど其れで終わり、犬も一緒に見てたけど吠え無かったな。
その後自宅へ戻り、親に変な花火が墓で上がった旨を伝えると、
「そりゃー人魂だよ、先日亡くなった●●さんじゃないかね」と言われ、
ソソソソソソとなった次第です。
そして数日後、またも散歩の時間の事。
遠くから自動車が来たかなと思った、当時は車もそんなに来ない裏道でしたので、
その時間に来るのが珍しいのでした。
こちらはその光に向かって歩いている訳ですが、車が全く近づいて来ない。
100mくらい進んでもまだ追い付かないので、あれぇ?と思ったら、
突然犬が吠え出した、その2つの光に向かって吠えている。
光が揺れたと思った次の瞬間、光が消えたと思ったら、何かがすごい速さで横をすり抜け後ろにいた。
同じ間隔で2つ光ってる、そちらに向かって尚吠える。
吠え終わったと思ったら、光の珠が2つ地面に落ちてコロコロとこっちへ追いかけて来たので、
こいつはヤバイと思い、犬共々走って逃げましたよ。
帰宅して、親に「怖かったよぉ」と言えば、「気のせいだ」で終わる始末。
翌日から散歩は学校から帰って直ぐに行くようにしました^^;
そんな話がありましたー
2015年7月30日
黄色いひつじ