ひつじ不思議話-感触
ひつじ不思議-感触
小さい頃から、我が家には代々イヌが居た。
爺さん筆頭に、好きだから飼ってるんだと、犬種も色々居たのを記憶している。
幼稚園の頃、シェパードが居た、これは親父さんが可愛がっていた。
小さい子にとって、大きい犬が後ろ足立ちをされて、背中に覆いかぶさられると、
それはそれは、怖いものさ、おかげで犬は好きなのに、トラウマになったのでした。
その事があって、暫くしたら子犬が我が家へやってきた。
その子の足が太かった、足首の太い子は大きくなるぞと爺さんが言っていた。
子犬から一緒に遊んでたお陰で、犬への苦手意識は克服出来た気がするが、
やはり大型犬は苦手だったと思う。
その後、中学生の頃に、その犬は亡くなったんだ。
当時、オカルト全盛期で、オカルト雑誌も多数出てましたね。
昔から視えて感じてたので、今更感はあったのです。
いつだったかな、自宅で寛いでいた時に、何か気配がした。
普段無い感覚、でも懐かしい、珍しく姿は視えないけど、気配だけは常に自分の右側、
太腿から膝の間に、擦り付くあの感覚、閃く感覚で思い出した。
その位置、亡くなった犬がいつも居た位置。
なので、無意識だったんだろうね、その頭のあろう位置を撫でた。
いつも撫でた時に感じる、あの頭の硬さ、お互いの骨をすり合わせるゴリゴリっとした感触。
最初はドキリとしたけど、懐かしく甘えてくる気配までしたな。
気配に気づいて丁度一週間、それを境に気配と触れられた存在は消えてしまった。
アレって何だったんだろうな、でも、深く考えるのはやめたんですよ。
だって、考えちゃったら未練残るじゃないですか、それだと引き止めてしまうからね。
そんな事がありましたなぁ。
2016年6月3日
黄色いひつじ