ひつじ昔語り-火葬場
小学生時代の事
親戚の葬儀がありTの火葬場へ行った。
故人は色々逸話や武勇伝をお持ちの人物、そんな懐かしい話を控室でしてた時、
父がカメラを持参していたので、歓談してる姿を何枚も撮っていた。
お骨拾いの時間が来たので、会場へ向かうときに室内で何か気配があった。
テーブルの四方に椅子を配したセットが8セットあったのだが、
最奥のテーブルセットが突然倒れた、ひっくり返った感じかな。
父と顔を見合わせ、変だなぁと思いつつ部屋を出ようとすると、
また倒れるんだよね、これは何かあると確信したら住職さんが呼びにきた。
「あいつ暴れてるだろ、今縛るから先行ってろや」と
どうやら故人が暴れてたみたいです。
骨拾いを終え帰る時も変なことがあった、滅多に来ない道路であっても一本道、
迷うことなんて無いのに迷った、3度間違った所で住職がお経を唱えだしたら、
不思議なんだが今まで見えてなかった道が出てきてね、無事に帰れたんだよね。
後日談があってね、待合室で撮影した写真なんだけど、いやー凄かったよ。
尾を長く引く人魂の乱舞だね、全部の写真に写っててね、菩提寺へ持って行き、
住職に供養してもらったよ、其の時に聴いたんだよね、
「コレって伯父さんですかね?」とひつじ
「そうですね、このまま片付けておくから気にしなくていいからね」と住職
こんなお話がありましたよ
2015年8月5日
黄色いひつじ